ひとつの見方

ユーロと日本円の規則性

日本円(USDJPY)とユーロ(EURUSD)の動きについて分析してみました。どのような規則性または相関性があるか。あるいは、リーマンショック以降の円高進行のときと何か違うものがあるかどうか、検討しました。

 

次のチャートは年初来のUSDJPYとEURUSDの値動きを示しています。

最新のものを除き、黄色の丸で示したポイントがEURUSDのピーク(ユーロ高)になります。このポイントでは、USDJPYは、緑のポイントを除き、底値(円高)を形成しています。なお、最新のポイントは、暫定的に黄色で示していますが、ここがユーロの直近の最高値か、日本円の最高値を意図していませんし、そうかどうかもわかりません。

次のチャートには株価は含まれていませんが、最近の株価の動きを踏まえると、次のようなことが言えるのではないか、と思います。

  • 日経平均(N225)が高くなれば、円安になる。逆に、日経平均が安くなれば、円高になる。
  • 円高になれば、ユーロ高になる。逆に、円安になれば、ユーロ安になる。
  • 言い換えれば、USDJPYとEURUSDは対称的に動いている。
  • ユーロのピークからピークまでの推移期間は2ヶ月〜2.5ヶ月。
  • 金融市場は、四半期の間に「最高値、底値、最高値、底値」の2回転を目標にしているが、1回転半しか回っていない。
  • 円安、円高のいずれの方向にトレンドが向かうにしても、利益確定は四半期決算に合わせて行われている。

スクリーンショット 2013-08-10 13.10.58

一方で、次のような規則性があることはよく知られています。円高になる過程で起きていたことです。

  • USDJPYが高くなればEURUDは安くなる(円安・ユーロ高)。
  • USDJPYが安くなればEURUSDは高くなる(円高・ユーロ安)。
  • UDSJPYとEURUSDは非対称的に動いてることになります。

円高の過程では、米ドルをどの通貨でヘッジするかによってトレンドの方向が決まっていたのではないか、と思われます。

たとえば、QE(Fedによる金融緩和)が実施されと、剥離化により米ドルの相対的な資産価値は下がります。ここで欧州が債務危機で出口が見えなくなると、「米ドルを売る、ユーロを売る、結果的に日本円を買って価値のバランスを取る」構図になります。このとき、米ドルの資産価値が失われないようにと原油(コモディティ)を買えば、手元から米ドルがなくなり、原油価格は上昇し、相対的な米ドル資産は増えます。たとえば、100万ドルの価値の家を2軒持っていて、半年後に米ドルの価値が半値になるのなら、半年後に2倍になる原油を買えば、(現在)100万ドル+100万ドル➡(半年後)200万ドル+200万ドルになります。半年後、米ドルの価値は二分の一になので、評価が400万ドルあれば資産価値は半年前と等価になります。

現在起きていることと円高の過程で起きたこととの違いは、「米ドル安に対して円高・ユーロ高、米ドル高に対して円安・ユーロ安になる傾向」があることです。また、米国株価の下落➡日経平均の下落➡円高という構図は、現在の円安トレンドにおいても、以前の円高トレンドにおいても共通ですが、どこかでショックが起きるにしろ、米国株価が右肩上がりに上がり続けるには、米国株価高=他国通貨高・米ドル安という構図があったように思います。

先程のチャートにDow平均株価を付け加えると、右肩上がりのイメージが理解できます。それでは、リーマンショックのようなバブル崩壊が起きると米ドルと他国通貨の関係はどうなるかというと、バブル崩壊➡米国の金融緩和➡他国通貨高➡米国株価持ち直しという関連性があるように見えます。

スクリーンショット 2013-08-10 13.12.31

米国がなぜひとり勝ちできるのか?その答えはどこらあたりにあるのでしょうね。チャートはこちらで参照できます。

スクリーンショット 2013-08-10 17.18.13