ひとつの見方

キヤノン、デジカメをリリースするも反応薄

キヤノンがコンパクト・デジタルカメラの新商品8機種を8月22日にリリースしました。しかし、反応薄です。

キヤノンくらいになると、ちょっとした新商品リリースくらいでは、業績インパクトが出にくく、株価が動かないのは当然です。8月23日の前日終値比は、富士フイルム +3.88%、キヤノン +0.90%と冴えませんでした。でも、驚くに値しません。こうしたことは良くあることです。

  • PowerShot G16 5万9980円
  • PowerShot S120 4万9980円
  • PowerShot S200 3万4980円
  • PowerShot SX510 HS 2万7980円
  • PowerShot SX170 IS 1万9980円
  • PowerShot A3500 IS 1万1980円
  • IXY 620F 2万7980円
  • IXY 100F 1万4980円 (キヤノンオンラインショップ価格)

いくつか気になることがありました。何点かの例で示す通り、デジカメではないもの、つまりデジカメの競合品の方が優先順位が高い気がしました。

  • 高級コンパクト・デジタルカメラ PowerShot S120の49,980円には、商品性があるのでしょうか?スマートフォンの次にほしいものは、キヤノンのデジカメ?それが問題です。
    s120
  • 49,980円の値付けでは、iPad Miniが30,000円で、iPad Retinaが45,000円で買えてしまいます。iPad Miniなら30,000円です。これで上位4機種は落ちてしまいます。
    ipad
  • ASUS Pad TF300Tなら、Windows 8、タブレット端末/PC共用可能で44,800円。この商品は、そうでなくても欲しくなります。
    asus
  • フルHD対応のデジタルビデオカメラ「DVSA10FHDIR」lなら、暗闇でも撮影可能。実勢価格は24,000円。
    ビデオカメラ
  • 今時、「DIGIC 6」採用と謳ったところでテクノロジーの名称でマーケットは動かせないでしょう。インターネットで簡単に競合比較ができてしまいます。ASICの名前を言われても、問題は競合機と比べて何ができるかが重要。Intel Insideくらい体質古過ぎ。わかっているのかなあ?
    digic6
  • デジカメの買い替えニーズは、「高級機、あるいは本格カメラにある」という幻想があるのでは?今は、どこの家庭にもカメラはあふれ返っていますし、スマートフォンのデジカメでも十分にSNSやブログに使えます。
  • 価格帯から言っても、競合機はスマートフォン、PCで、大昔と違い誰でもカメラ機能は何らかの形で持っており、単なるデジカメのマイナーチェンジの新商品では量販品の商品棚に陳列されて終わりかなあ?これでは、もう一台のニーズが掘り起こせない。
  • 一番厳しいのは、一番欲しいGPSが入っていないこと。デジカメだけ持って歩くと、位置情報が自動入力されない。
    きれいに1枚だけ撮る時代は終わり、今やどんどんシャッターを切って、あとからいいものを選ぶ時代。どこで撮影したか整理する時間はない。日付とGPS機能でマッピングさせることは最低のユーザーニーズ。
    スマートフォンからGPSタグを取り込めるという機能は、スマートフォンに隷属したようなもの。海外でも、スマートフォンを持ち歩かせてGPSだけ使ってね、という仕様なの?商品化の基本思想が疑われます。
    gps
  • 価格.comで「デジカメ、GPS」で探すと、キヤノンはPowerShot 1,280万画素。競合他社は1,600万画素など、少しプラスαがあります。これで勝負になるのでしょうか?GPS搭載機の評判は感度が悪いと芳しくなく、キヤノンのWeb上からは仕様が探せませんでした。
  • 必要なことは、GPSアプリケーションの商品開発と提供。そう言えば、画像編集アプリはどうなっているのでしょう?AppleもGoogleも基本機能は無償提供していますけど。