Day: June 3, 2015

徒然:シャープで残念なこと

円安進行にもかかわらず、シャープの絶不調はどうしたのでしょう?

何よりも驚きなのは、「2015年3月期の1年間に取締役計13人に支払った役員報酬は、3億1300万円」(朝日新聞)ということ。ええ、ひとりあたり平均2千4百万円ですからそう高いものでありません。

しかし、シャープの役員は何か重大な勘違いをしており、銀行から追加融資を引き出したことを自分たちの能力の高さと勘違いしている節はないのでしょうか。

事業が立ち行かなくなった原因は問題を正せない放漫経営・経営的無能状態にあるとするなら、事業と事業ポートフォリオのハンドリングを誤った同じ頭脳を使って今後事業の不調を正せると考えるのは、いささか楽天的過ぎます。このような場合、役員は総辞職するか、役員報酬を返還して身を清めた上で取り組まないと、組織をリードできないし、立て直しに力も入らないでしょう。ここには、泥棒に泥棒の見張りをさせるようないい加減さを感じます。銀行は泥棒に追い銭にならないと見込んでいるから融資判断をしたのでしょうが、三洋電のときを彷彿とさせます。

時代の流れに合わない思考や判断を除去し、新しい基準で思考・判断しないと、問題解決は遅れるものです。問題点をよく把握し、理解していても、その原因の定義が古めかしいものなら対策もまたそうです。現経営陣で乗り切ろうとする考えは一見良さそうに見えるのですが、問題解決ができなかった人たちに問題解決を期待するのはナンセンスでしょう。

シャープのエンジニアの方々は、今まで会った中では最低最悪の日立製作所なんかよりもずっと優秀で真面目です。かれらを活かせないのは経営の問題で、経営のonly one幻想が市場での競争に負ける原因を作り出しているのだと思います。シーズよりもニーズに軸足を置き、マーケットインの考え方をしないと立ち行かないのでしょうね。

経営の無能が雇用の不安定を生み出さないことを望むばかりです。