ソウルの憂鬱

事情があり、全く重要性はないものの、昨年末に行ったばかりのソウルにまた行ってきました。韓国が素晴らしい理由は、なんと言っても、① 時差がない、② 近い、③ 日本語が通じる、④ 安い、⑤ 外国、というようなことがあります。

しかし、キムチ嫌いの場合、少し事情が変わります。相変わらず、ソウル駅に着いた途端、街にしみついた臭いが鼻につきます。

ホテルの部屋の中もなんとなく臭います。市庁前にあるプラザホテルは五つ星で一泊25,000円もするホテルですが、風景の中に潜んでいるキムチの臭いを消し去ることはできません。二重窓のそばの空調から着実にキムチの香りを吸い込み、また吐き出すのです。明洞のユニクロさえそうでした。これはたまらない。それでも、幸いなことはキムチの臭いさえ我慢できれば、キムチをおいしく頂けることです。それに、ユガネのタッカルビだって捨ておけません。ただ、食べ放題でも、水キムチはサラサラの舌触りと臭いが食を遠ざけます。キムチが問題なのではなく、キムチの臭いが問題なだけなのですが。

今回、市庁前から明洞に出て興仁之門(東大門)から清渓川沿いに一周するコースと、途中で世界遺産の宗廟から昌徳宮に出て戻ってくるコースを走ってみました。平坦でとても走りやすいでした。走って気がついたのは、ソウルの中心地の市庁近辺は道路も建物も整備され、平坦できれいですが、1kmも離れると道はでこぼこになり、丸の内からいきなりソウル市外に押し出されたような意味不明な違和感がありました。それは、清渓川はきっちり整備されているものの、周辺は昔難民が押し寄せた面影をまだ残しているのではと豊かな想像力さえ働く次第でした。

観光地のひとつである南山公園にも歩いて登って行きました。韓ドラでよく出てくる公園で、ソウルタワーが背景に映し出される場所です。頂上には、1909年10月26日にハルピン駅で伊藤博文を暗殺した安重根の銅像や石碑があります。日本の韓国併合による植民地政策が強力に推し進められた時代の話です。しかし、豊臣秀吉の時代から朝鮮侵略は行われ、そのときに景福宮を全焼させてしまったことは本当に残念なことで、燃やして灰にするという実に愚かなことをしたものです。

ひどいと言えば、ホテルオークラの創立者である大倉喜八郎が、1917年、景福宮の東宮にあった資善堂(世子が王となるための学問・修養の場)を東京の私邸(大倉集古館)内に移築し「朝鮮館」と命名し、関東大震災で焼失したということでした。再現された資善堂の案内にも同じことが書かれていて、日本人の奢り、日本の恥だと思いました。今も昔も、戦争で稼ぐ「悪徳商人」、「政商」、「死の商人」がまかり通ったあとに歴史の悲惨さが刻み込まれるということなんでしょうね

天気は雨こそ降らなかったものの、黄砂で空はおおわれ、どこまでも曇り空でした。南山のソウルタワーがぼんやりかすんで見えました。その実態はPM2.5で、まるで霧の中にいるかのようでしたが、TVのニュースを四六時中気にしているわけではないので、逆に平気でいられました。あとで調べたら、日本より中国の影響が大きいということでした。

今回も仁川空港のKTでWiMaxルーターを借りました。どういう制限からかわかりませんが、次のようなことがありました。

  • Google Mapは地図、衛星写真、ストリートビューも使えるが、BING Mapは衛星写真の拡大写真が見れなかった。
  • ポルノのような特定の不道徳で危険なサイトはPolice ・・・・というメッセージが表示されブロックされた。「情報通信網利用促進及び情報保護等に関する法律」により政府・情報通信倫理委員会がISPに対して強大な監督指導権限」をしているためか。
  • ポルノだけでなく、検索キーワードも特定のものがはじかれた。韓国と日本では国家権力による検閲のレベルが全く異なることがわかった。
  • 「インターネットを通した淫乱・低俗情報の氾濫は青少年に悪影響を及ぼすなど、弊害が少なくない」ということが理由らしい。すると、大統領府元報道官は低俗情報を見たためセクハラ疑惑で韓国・朴政権を一瞬危機に巻き込んだのだろうか?
  • Yahoo!はID/パスワード流出直後だったせいか、ログインが拒否された。位置情報の送信はしない設定にしているが、IPアドレスから位置を推定しているということなのだろう。Yahoo!はGoogleの検索を使っているので、位置情報もGoogleが得ているのだろうか。
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